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アルゴ号の挑戦~東北地方太平洋沖地震~【魔法少女レムリアシリーズ】-131-

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「船長より無茶だな」
「人使いの荒い」
 とはいえ大男二人は顔に余裕が見える。それで行けるという目算が立ったのである。船長も加わりワイヤが3本用意され、遺体袋にプラズマ銃を入れて準備。
 レムリアは公園のアスレチックよろしく、入り組んだ柱や角材の隙間を降りて行く。
 赤い塊だった生体反応だったが、レムリアのゴーグルが直接その位置を探知可能となり、明確に人の形を形成した。
 組み合わされた情報が液晶画面に描画される。座り込んだ人体、その上に覆い被さるような人体。
 座り込んだ人体からは心電気反応2つ。もう一つ覆い被さった人体は、押し入れと、タンスの間に挟まれてあり。
 code:0 絶命。
 父と、母と、母の中の命であった。
 父は、自らの身を挺し、崩れ落ちんとする梁や柱から母子を守る形で、両手足を広げ絶命していた。父の身がつっかい棒になったのである。
 母は、気ぜわしく肩で息をしながら、レムリアを見た。
 この未曾有の状況下、体調に変化があってもおかしくは無い。
 急ぐべきだ。レムリアは結論した。父君よ、母子を優先させて頂く。
 了解願う。
「助けに来ました」
「この子を、この子だけでも」
「いえ、ご一緒に。この中へ入って。操舵室、母子は共に問題ないと考えます」
『冥福を』
 父に対して。
「女二人で袋に入ります。総重量は推定100。発砲と同時に引き出したくお願いします。カウント3から、ゼロと同時に発砲」
 母なる人と向かい合い体を合わせ、袋の中に入る。
 軽くワイヤを引っ張ってもらって袋の口を閉じ、巾着の出口から銃口だけ突き出して天へ向ける。電源オン、電荷チャージ、プロジェクタイル(発射体。レールガンでは弾丸となり、プラズマガンでは火の玉となって蒸発する)装填。無照準防衛発砲。
 準備良し。

 

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