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2018年8月

【大人向けの童話】謎行きバス-41-

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 相当すばしっこいはずである。案の定、しばらく追いかけ回したものの、彼らには無理で、動かせそうもない大きな岩の下に、カニは入りこんだ。
「ちぇ。みんなに見せようと思ったのに」
「ここに来ればいいじゃない。それに、カニは飼うのむずかしいよ。一晩で死んだりする」
「なんだつまんない」
「はぁーあ」
 つかれたようなため息。
「探検隊、ひと休み」
 持たされたペットボトルを口にしながら、雄一は次にどこへ行こうか、と周辺を見回す。もどるのは面白くないし、スズメバチの巣がある。流れの下の方は松の林で、カブトクワガタは絶対いない。上の方は大きな岩がごつごつしているので少々危険。
 対し目の前は、自分の背より少し高い程度の急なしゃ面。草ぼうぼう。
 ジャンプして向こう側をのぞくと、少し暗い目のクヌギの林。
 絶対、いる。それは経験によるカンというヤツ。
 目指す方向は、決まった。
 
11
 
 考えてる間に、隊員たちはペットボトルを空にした。
「行こうよ隊長」
「よし分かった。じゃぁこっちだ」
 しゃ面を登りにかかる。まずはよじ登ってみるが、ぼうぼうの草をクツでふむと、出てきた草のしるでクツがすべり、ズルズル落ちる。
「だめだこりゃ。ちょっと待って」
 雄一は網の竿(さお)をつえがわりにして先に登ると、隊員達を網につかまらせて、引っ張り上げた。
「ふぁいと~」
「いっぱぁつ」
 コマーシャルのまね。
「おもしれぇ」
 一人が言った。死すらチラついた危険との出会い。そして、工夫と協力により難関を乗り越える。それは探検であり、同時に、
 冒険(ぼうけん)、そのもの。
 力を合わせ、しゃ面を上がると、ブゥンと羽音を立てて、アオカナブンが横切った。
「またスズメバチ?」
「いやちがう」
 アオカナブンの行方を追う。グリーンの翅が、木もれ日にきらっと光る。
 

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【理絵子の夜話】見つからないまま -08-

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「許してくださいもうしません」
 男は言い、いきなり土下座した。
「幾らでも金を出すだろうと思って、しゃぶり尽くすだけしゃぶってやろうと思って、嘘八百並べ立てました」
 べらべら喋る。
 理由は簡単、隠しても見透かされると思っているからだ。
「人を治す法力など自分にはありません。これを限りに足を洗います。ですのでああどうかお目こぼしを……」
 仏罰だ、という概念を男が抱いているのが判る。自分に菩薩の姿さえ重ね合わせているのが判る。自分を通じて、或いは自分そのものが菩薩であり、男を罰しに来たと思っているのだ。
 格違いのアナロジーはさておき、もし罰するのだとしたら、過去に対してはおとがめなしで水に流すというのはいかがなものだろうか。
 おこがましい立場で考えているのではない。この男にひどい目にあった人がいて、これからはしないからという理由で過去を許すものだろうか。
 父親経由で詐欺事件として調査してもらうのは困難ではない。
「真実は隠し通すことはできません。やがて自ら語り出します」
 考えたあげく理絵子は言った。ちなみにこれは父親の信念、座右の銘に相当する言葉である。『完全犯罪など存在しない。因果応報じゃないが、必ずどこかから破綻し、全容を現す』……そう言って困難に立ち向かう父親が理絵子は好きである。
「はい、はい、仰せの通りです……」
 理絵子の言葉に、男は床に額を擦りつけて頷いた。しかし、その頭の中は、反省しているというより“もう勘弁してください”の一点張り。この先何が起こるのかとドキドキしている。
「もう一度やり直します。これまでの罪を悔い、一件一件おわびの行脚に出ます」
 過去の目こぼしはしてもらえない、男は思ったようである。
 

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【大人向けの童話】謎行きバス-40-

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 連中は、なわばりに入ろうとする者を見つけると、まずその行く手に現れ、人間が歯をカチカチ鳴らすのと同じように、アゴをカチカチ鳴らす。
 警告なのだ。『それ以上接近すると、ブスリとさすぞ』
「ねぇせんせえ」
「まだだめ」
 雄一は、見張り役であろうか、そのハチの行く先を追ってみた。
 すると、カブトムシたちがくつろぐ昆虫食堂の向こうに、ラグビーボールみたいなシルエット。
「カブトのいる木の向こうに、大きな丸いのがあるの分かる?」
 雄一は背後で待機している隊員に聞いた。
「え?……あ、あれってひょっとして巣?」
「そう。ここはダメだ。近づいたらおそわれる」
「え~?せっかくいるのに……」
「死ぬよ」
 雄一は言った。これだけは、これだけは絶対ダメだ。ちなみに、スズメバチは土の中に巣を作ることがある。そうなると巣は見えないので、〝カチカチ〟に気付かなければ、とつぜん大集団におそわれる。ということも起こる。
〝たかが虫〟……そんな決めつけは、このハチには通用しない
「死ぬ…」
「ああ、スズメバチにさされてってニュース聞くね」
「そう。命がけで取るほどのものかい?…他の木を探そうよ。そのしゃがんだままゆっくりバック。走っちゃダメ、坂の下の方へ」
〝アヒル歩き〟で坂を下りる探検隊6名。
 坂の下は日かげで、小さな流れがあり、少しひんやりしている。
 と、流れの中を動く赤いもの。
 雄一はそれを秩父で見ている。
「カニがいるよ」
「うそ!」
 見つけられない隊員に、網のサオ先で指し示す。
「サワガニ。川にいるカニ」
 サワガニはおどろいたように、小石のかげにササッとにげこんだ。
「あ、にげた」
「隊長!つかまえていい?」
「つかまるかな?」
 雄一は、意地悪兄さんの気持ちで言った。
 

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【理絵子の夜話】見つからないまま -07-

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 ここで圧力に恐怖を覚えたらつけ込まれる、と判る。恐怖とは縮む・引きこもる方向の心の動きだが、この圧力は、その引きこもる動きに乗じて、心の奥まで入り込む。
 プレッシャーは真に受けると押しつぶされる。それと同じ。
 受け流す。方法は簡単。全然関係ないことを考える。さっきのケーキおいしかった。
 男に焦りと不協和音が生じ始めたことに理絵子は気付く。この小娘には法力が効かない。
 更にそのまま少し続ける。男の額に汗が浮かぶ。法力が何らの効果も発揮せず、ただただ空虚に失われていると感じている。空回りだと意識でつぶやく。力は娘を通り抜け、タバコの煙の輪のようにすうっと消えて行く。
 自分よりこの娘の方が能力があるのではないか。
 やがてその法力で自分をどうにかするのではないか。
 過去の悪行三昧を心の中から読み出され、警察沙汰になるのではないか……。
 男の想像が拡大し、やがて“恐怖”に変わるその瞬間を、理絵子は見逃さなかった。
 とはいえ理絵子に法力……念力はない。その恐怖に乗じて攻撃する能力はない。
 しかし、そんなことをする必要はないと理絵子には判っている。
 理絵子は男の目を見、挑戦的に見えるように、口の端で笑った。
 母親が持っている“エコエコアザラク”という心霊系マンガのヒロインのまねである。
 でも、それで充分だった。
 男は理絵子の攻撃が始まると信じ込み、恐怖と逃走の虜となった。
 空気を抜かれた風船のように、ものすごい勢いで心が萎縮する。先ほどの高圧さはどこへやら。想像が先走り、恐怖が恐怖を呼び、エネルギーの流れが一挙に反転して男へ逆戻りし、消滅してしまう。泉の水が枯れるようにエネルギーの供給が絶たれ、更には今現在男の身体に存在するエネルギー……活力さえも吸い出されてしまう。体温が低下し、身体が震え出し、数珠がカタカタ音を立て、歯がガチガチ鳴る。恐怖がもたらす寒さと震えそのものである。
 

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【大人向けの童話】謎行きバス-39-

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「行こうよぉ」
〝隊員〟の一人が、雄一のソデを引っ張った。彼らの目的はカブト・クワガタだ。
「はいはいごめんよ」
 雄一は、コガネグモの背中をチョン、とつっつくと、せっかくの巣をこわすのも悪い気がするので、遠回りして、林のおくへ進んだ。とつぜん指でつつかれたクモは、巣をワシワシと前後にゆすって、威嚇(いかく)。
 やってるやってると思いながらさらに行く。太陽の方に向いたゆるやかな下り坂。ジョロウグモがごうかいな3重網を張っている。そのまま行くと頭にひっかかるので、ごめんよとこわしながら探検隊はさらに行く。
 樹液のにおいがしてきた。
「あ、あれ!」
 隊員が声を上げ、前方を指さす。
 その指の方向、木の幹のかなり高いところ。ひらひらするむらさき色。
 幹に止まっているオオムラサキ。日本の国チョウ。
 連中は樹液を吸う。従ってそこには当然。
「あ、あれ」
「カブトムシだね」
「やったっ!」
 隊員達から声が上がる。相当に高い位置だが、網をのばせば届くか。それとも、木の幹をドカンとけってみようか。
 向かって進む。
 その時。
 ブウンという、模型飛行機のプロペラみたいな音。
 次いでカチカチ、という、小石を二つ打ち鳴らしているような音。
 雄一は知っていた。
「しゃがんで!」
 隊員に声を出す。
「なんで?」
「スズメバチ!さされるよ!動かないで。しゃがんで。姿勢を低く」
 雄一は言い、自らもしゃがんで、そうっと頭の上を見上げた。
 巨大なハチが空中にうかび、見張りのヘリコプターみたいに止まっている。
 オオスズメバチ。世界最大のハチ。
 さされれば、大人でも死ぬ。非常にこうげき的な性格で、飛べば時速キロ以上は出せる。
 こんな足場の悪い山の中、子どもの足でにげ切れる相手ではない。
 スズメバチはしばらくカチカチ音を立てながら空中にいたが、雄一達がじっと動かなかったせいか、やがて飛び去った。
 

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【理絵子の夜話】見つからないまま -06-

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 理絵子は男の攻撃の矛先が自分に向けられたことを知った。
 密教でいわゆる超能力に相当する力を法力という。この男は自分が“偉大な法力能力者”であることを信用させるため、こけおどしレベルではあるが、実際法力を備えているようである。
「お前……」
「験比べ(げんくらべ)、しますか?」
「なにっ?」
 理絵子は男の思い描いた言葉を読み取って啖呵を切った。“験比べ”、すなわち法力の力比べ。
 普段、理絵子は能力で他人の意思を読み取る…恣意的にテレパシーを使うようなまねはしない。しかし、こういう攻撃者が相手であれば話は別だろう。回避可能な危険をみすみす見過ごすこともない。
 理絵子は優子の手を握った。
 この男が自分の能力に気付いていること。男は自分を敵対者と感じていること。そして、その法力で、自分を組み伏せてやろうと考えていること。を、優子に意志で伝える。
 優子はハッとしたような顔で理絵子を見た。テレパシーであると気付いたのである。
「大丈夫」
 理絵子は言った。実際、この男の能力はこけおどしと評したように大したものではない。多少の念力現象を発生させることはできるようだが、スプーンが曲がるほどですらない。ちなみに、優子はテレパシー使いではないが、理絵子の方から押し込むことは出来る。
「おのれ……」
 男は大数珠をガラリと首から外した。
「オン マユラキ ランディ ソワカ……」
 数珠を両手に持って横一文字に伸ばし、真言を唱え始める。程なく、目に見えぬロープのようなものが自分の周囲に生じ、じわじわと締め付けるように圧力をかけてくる。それは“雰囲気が圧迫感を備えた”、或いは“自分の周囲だけ気圧が高くなった”などと言えば適切であろうか。ちなみに、この手の意志でコントロールされた雰囲気が、いわゆる“気”である。雰囲“気”だ。
 でも、それだけ。
 

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【大人向けの童話】謎行きバス-38-

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 この結果、隊員は全て男の子ばかりである。出発に当たり、各自にお茶やスポーツドリンクのペットボトル、日よけのぼうしが渡され、虫よけスプレーをプシュッ。さらに、雄一にはバンソウコウと〝マキロン〟、非常連らく用のけいたい電話とチョコレートが持たされた。
「経験ありそうだから君に全部任せる。午後は先生から隊長だ」
 文字通り、ちょっとした探検隊である。本日大かつやくのストッキング網、めずらしい虫を持ち帰るための水そうをたずさえ、出発する。
 網を片手に雄一が先頭に立ち、段差の少ないところから雑木林に切りこむ。
 このじょうきょうで注意するのは、クモの巣に引っかからないことと、そしてマムシに、
 スズメバチ。
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(2017/12。ベランダに来るなバカ者)
 
 てんでに生えている下草を、網のサオでおしのけ、かれた枝や寄生植物のツルをかきわけ、これらをふみつけて道を造る。
 クモの巣がある。
「完全垂直白帯円網(かんぜんすいちょくはくたいえんもう)」
 図鑑にあった、正式な名を、雄一は思わず口にした。
 まるで機械じかけで作られたような、美しい円形のクモの巣である。地面に対し垂直に立ち、左右のバランスが良くゆがみがない。縦に一本、白いクレヨンで適当にぬりつぶしたように糸の帯(おび)(かくれ帯)があり、持ち主がその真ん中にデンと座している。
 持ち主。白黒黄色のトラ模様。手のひらに乗せれば、結構な大きさにおどろくだろう。
 コガネグモ。
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(愛知県常滑市にて。2018/7)
 
「へぇ~」
 雄一は少しの間その巣をしげしげながめてしまった。都市でも山野と接する周辺部にはクモが多いが、この〝コガネグモ〟は、今日びそうそうお目にかかれるものではない。ちなみに、鹿児島(かごしま)でクモ同士を戦わせる風習があるが、そこで使われるのがこのコガネグモである。入れこんでいる人は、家の中がクモの巣だらけとか。
 

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【理絵子の夜話】見つからないまま -05-

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 飛び石を歩き、玄関に近づいたあたりで、真言(しんごん=呪文)を唱える声が聞こえてくる。
 言ってるだけに過ぎないことは容易に知れた。
 桜井優子が玄関の引き戸を開ける。
「うるせぇぞインチキ拝み屋!」
 理絵子が思わずびくっとなるほど迫力のある声。
 唱える声が止まった。
「貴様だ!貴様がこの家の諸悪の根源だ!」
 唾吐きながら怒鳴り散らす様が容易に想像出る。下品で、高圧的で、外見だけ。声が大きいのも雰囲気作りの演出に過ぎない。
 イメージ通りの白装束の男が、廊下の奥からドカドカ歩いてきた。
 お地蔵さんをカリカチュアライズしたような、ずんぐりむっくりの体型。
 近くの高尾山(たかおさん)にも修験者がいるが、深山跋渉など、肉体を酷使するため、皆さん脂肪が無きに等しい。
 に、比べて、この男のたっぷりした体型はどうだ。
 首などまるでハムである。そして、そのハムには鈴なりのカボチャのような巨大な数珠をかけ、手には法具でやはり大型の独鈷杵(とっこしょ)。独鈷杵にもいろいろサイズはあるようだが、男のそれはこれ見よがしという言葉が相応しい小型バーベルサイズ。
(作者註:独鈷杵参考画像 https://www.narahaku.go.jp/collection/657-0.html 奈良国立博物館)
 
「優子、先生に失礼でしょ」
 おろおろした口調で和服の女性が歩いてくる。桜井優子の母親である。
「何言ってんだよ。勝手に人の家を悪霊憑きにする方がよほど失礼じゃねぇか。能書き垂れる前にその悪霊出してみろよ。結果に見合う対価払ってやるから」
「なにっ!」
 拝み屋は飛び出してくるかと思うほど大目玉をむいて怒鳴った。
 と同時に理絵子は気付く。この男が次の瞬間何するか。
 男の投げ付けた独鈷杵は、優子の顔に当たる前に、理絵子の学生カバンで遮られた。
 

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【大人向けの童話】謎行きバス-37-

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「すごいな、君は」
 センター長は、ぼそっと言った。
「そんなことないです。ただ思ってることを言っただけ。生き物の基本は、生きること、残ることです。モンシロチョウはたくさん生むことで残ろうとする。ゲンゴロウは水の中で生きるために背中に空気がためられるようになった。アリジゴクは飲まず食わずでも1ヶ月くらい平気。ハンミョウは自分がこうげきを受けそうなきょりに、敵を絶対近づけません。自分で飛んでにげてしまう。
 みんな方法はちがう。でも、目的は全部いっしょ、生きるためです。どいつもこいつもムチャクチャ一生けんめい生きようとしてるんです。
 だから、宿題で無理矢理虫を取って来させたり、気に入らないって殺したり、クスリの入ったエサでバカでかいクワガタ育てたりするのは、ぼくは好きじゃない。さきちゃんみたいな優しい子に、大切に育てて欲しい」
 雄一は、まるでだれかに乗り移られたように、一気にしゃべった。
 言葉は確かに自分の口から出たのに、人にひどい目にあわされた虫自身のセリフみたい、と、人ごとのように思った。
 ふと気付く。〝虐待〟って、ひどい目にあわされること。
「今日、君がここに来てくれたことを、ぼくは神様に感謝したい」
 センター長はそう言って、雄一をむぎゅっとだきしめた
 
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 午前中の状況から、〝雑木林探検隊〟は、大人数になるかと思ったが、雄一の他は下級生ばかり5人、という小さな隊にとどまった。
 理由は簡単、小さすぎる子は危険だし、逆にある程度の学年の子ども達には、ボランティアの家庭教師が来るからだ。センター長は、「学校がせっかく土曜日休みになったけど、その時間はじゅくやなんかに行く必要が出てきた。子どもが本来なら遊べる時間に遊べなくなって、逆にゆとりが無くなった」と、こぼした。ちなみに、アオムシ再ちょうせんのさきちゃんは、行こうと思えば行けたのだが、産卵直後の卵を回収したいとかで、菜園のブロッコリーとニラメッコ、を選んだ。
 

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