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【魔法少女レムリアシリーズ】転入生担当係(但し、-魔法使い) -26-

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 丘の上の公園に男が二人。青い作業服を着た眼鏡の男と、ひょろりと背が高く、丸刈りのジャージ姿。
 眼鏡の男は相原学であり、ジャージは中学校の男子生徒で平沢ある。相原より背が高い。
 二人は同じように空を見上げ、身構える姿勢である。
 そこを突風が襲う。吹き飛ばされる勢いであり、二人は身を伏せてやり過ごす。
 風が収まる。
「ほ、本当に風が来ました……じゃぁ」
「また、例の公園にいました、でいいよ」
 起き上がろうとする二人の背中に重なる影。
 レムリアと諏訪君である。
「あらダンナ様」
 レムリアは相原を見て言った。その言葉にバネ弾ける勢いで平沢が目を向ける。
「行方不明が好きな妻殿だ。で?彼の容態は」
「ご覧の通り。パニックによる発作だから。薬飲めば落ち着きます」
「諏訪、大丈夫か……みんな心配したぞ」
 平沢が声を掛ける。
「あ、うん。ごめん……それと、その、ダンナ様まで……」
「気にしない。授業中逃亡2回目なら呼び出しだわ。最も、保護者を呼べという別の保護者の声があってね」
「保護者?」
「歩きながら話すよ。諏訪君は歩けるかい?」
「ええ大丈夫です」
「あ、オレ電話しなきゃ」
 平沢が持たされた携帯電話で担任と話す間に“保護者”の説明。
「簡単に言うと、ウチの嫁コが“放射能”を教室に持ち込んで汚染したと。謝罪しろと。そして出てくるな引っ越せと」
 相原の説明に諏訪君がびくりと震えて立ち止まる。
「大丈夫。無知な物言いさ。ちゃんと説明するつもりだから。理責めしたらロジハラだと言われそうだが論破しておくべきはしておかないと。一つ明らかにしておくが諏訪君になんの責任もないし、何も言われる筋合いはない。間違っているのは相手。いいね」

(つづく)

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