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<title>創作物語の館＠ココログ</title>
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<description>携帯でも読める（かも知れない）お話を幾つか</description>
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<item rdf:about="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-9921b0.html">
<title>【魔法少女レムリアシリーズ】トワイライト・マジシャン・ガール -08-</title>
<link>https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-9921b0.html</link>
<description>←前へ・次へ→
　姫子はウェットティッシュでその手を拭くと、彼の欲しがったそれを...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-0c126d.html">←前へ</a>・次へ→</p>
<p>　姫子はウェットティッシュでその手を拭くと、彼の欲しがったそれを渡した。<br />「やったー！すげー！お前の名前は〝リュウザドン〟だ！。行け、リュウザドン！雑魚をやっつけろ！」<br />　甚太郎君はいきなりぬいぐるみの女の子達に突進した。<br />　さてそのゲームではモンスターが〝進化〟する。姫子は指をパチンと鳴らして、彼のリュウザドンを〝退化〟させ、可愛いトカゲのぬいぐるみに変えた。<br />「あれ？」<br />　<ruby>雑魚雑魚<rt>ざぁこざぁこ</rt></ruby>と女の子達になじられる。<br />「君のリュウザドンは乱暴なの？……君がこの後、誰かに『そういうのやめて！』って言われたら、また変えちゃうからね」<br />　再度指パチンでモンスターを元通りにする。好きなやり方では無いが、このままでは彼の我儘に振り回されることになるので、ちょっと避けただけ。どこかで目一杯受け止める必要があろう。<br />「手品……よね。魔法みたい」<br />　奥さんは呆然。魔法、というフレーズに女の子達はもう目がキラキラ。<br />「ええ。人心掌握に使っております。こんなのでよろしければもう今からでも……」<br />　と、子ども達が遊ぶこの建屋の向こう側、恐らく隣のプレハブとを結ぶ通路の引き戸が開き、お年寄りの女性が顔を出す。<br />「あの……」<br />　隣接するデイサービスと行き来可能なのだ。お年寄りは孫みたいな子ども達と遊べるし、逆もまた然り。いい刺激になると姫子もどこかで読んだ気がした。<br />　傍らにひしっとばかりしがみついている女の子。<br />「あの子、たえちゃん」<br />　母が耳打ちした。<br />　姫子は頷いた。<br />「お姉ちゃんと遊んでくれるかな」<br />　たえちゃん、の興味。モンスターはそれなり。お菓子も好きだが優先順位は……。<br />「あの……ボールはどこですかね……さっき甚太郎くんに」<br />　とは、その高齢の女性。まぁ握力のトレーニングにボールを使うのは良くある。ばぁちゃん貸してと返事も聞かずに持っていった……なるほど。<br />「はいこれです」<br />　姫子が両手をモミモミしてボールを出すと、女の子、たえちゃんの表情がちょっと緩んだ。<br />「ねー新しいおねえちゃん。たえちゃんのママはねぇ、看護師さんなんだよ。地震の所に行ってるの」<br />　とは背後の女の子。被災地に医療支援。母の言ってた〝帰って来ていない〟女の子はたえちゃんか。<br />「パパもずっとお仕事なのかな？」<br />　尋ねると頷く。市役所にお勤めで現地応援とは奥さんから。そりゃ、ひとりぼっちで地震の揺れは耐えられまい。周りに大人がいればいいというものでもない。<br />「偉いね」</p>
<p>（つづく）</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>小説</dc:subject>
<dc:subject>小説・魔法少女レムリアシリーズ</dc:subject>

<dc:creator>すのぴ</dc:creator>
<dc:date>2026-03-08T00:00:00+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-0c126d.html">
<title>【魔法少女レムリアシリーズ】トワイライト・マジシャン・ガール -07-</title>
<link>https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-0c126d.html</link>
<description>←前へ・次へ→
　甚太郎くんの声に、部屋の隅で小さくなっていた幼い女の子達がこち...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-e5b799.html">←前へ</a>・<a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-9921b0.html">次へ→</a></p>
<p>　甚太郎くんの声に、部屋の隅で小さくなっていた幼い女の子達がこちらを向いた。<br />「あの、奥様……みんなにお菓子をあげても？」<br />「ええ、ええ、はい」<br />　飛行機はあんパンに変化。<br />「オレ大好き」<br />「じゃぁどうぞ」<br />　彼がその場で座り込んでパクついている間に、姫子は靴がワチャッと並んだコンクリ三和土の脇にしゃがんで女の子達に手招き。<br />　左右の手を交互に閉じて開いてお菓子をポロポロ出す。個包装のあめ玉、マシュマロ、一口チョコ。<br />　花咲く笑顔。<br />「好きなのどうぞ」<br />「いいの！？」<br />「うん」<br />　呆然と見ている奥さんと、ニコニコ見守る母。<br />「物凄く申し遅れました。叔母から連絡いたしました相原姫子です」<br />「あ、ああ、どうぞどうぞ」<br />　靴を脱ぎ、白っぽいリノリウムの敷き詰められた室内に上がらせてもらい、座り込んでいる甚太郎くんの背中を台車でも動かすように両手で押すと、床の上をすーっと滑って行く。指パッチンで途中でくるりと一回転。<br />「ぎゃははおもしれぇ」<br />　ごめん実はそこ座っとられると邪魔なのだよ。<br />「お手伝いさせていただければと……もう手ぇ出しちゃいましたが」<br />「日本に来られたハトコの方とか……」<br />　そう説明されたですね。<br />「ええ。帰化前は孤児院とか手伝ってましたので。幾らか力になれるかと」<br />　唐突に取り出すシルクハット。女の子達は興味津々。<br />　手を入れて取り出すぬいぐるみ。世界的に有名になったゲームのモンスター。<br />「あ！あたしその子好き」<br />　あげると。<br />「え？好きなの出せるの？」<br />「いい子だったら」<br />　言ったら、女の子達は唐突に正座。<br />　以下、はいこれ、それあたし、を繰り返し。モンスターが４匹。まるでそれぞれ犬の散歩中に出くわした奥様同士のような会話が始まる。それは教科書にあった井戸端会議の現代版とでも書くか。あら可愛い子をお連れで……。<br />　じっと見ている甚太郎くん。欲しいなら言えや。まだるっこしいのでテレパシーに聞く。なに、一番強い奴？でもって男の子だしぬいぐるみよりは精密なフィギュアだろ。<br />　今にも火を吹きそうな翼の生えたドラゴン。取り出したら口の中のあんパン吹き散らしながら「おおー！」……まぁ、親も手を焼くやんちゃとみていいだろう。<br />「じんくん汚い！」<br />「いい子じゃないともらえないよ！」<br />「片付けなよそれ」<br />　彼は慌てた風に飛び散ったパン屑を拾っては食べして〝片付け〟た。<br />　くれ、とばかり姫子の元に走って来、手を伸ばす。</p>
<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-9921b0.html">（つづく）</a></p>]]></content:encoded>


<dc:subject>小説</dc:subject>
<dc:subject>小説・魔法少女レムリアシリーズ</dc:subject>

<dc:creator>すのぴ</dc:creator>
<dc:date>2026-03-07T00:00:00+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-e5b799.html">
<title>【魔法少女レムリアシリーズ】トワイライト・マジシャン・ガール -06-</title>
<link>https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-e5b799.html</link>
<description>←前へ・次へ→
　姫子はウィンクして先を急いだ。「彼はあなたに惚れとるね」　とは...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-77d75e.htmlhttps://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-77d75e.html">←前へ</a>・<a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-0c126d.html">次へ→</a></p>
<p>　姫子はウィンクして先を急いだ。<br />「彼はあなたに惚れとるね」<br />　とは母。もちろん、彼に聞こえないくらい距離を取ってから。<br />「ええ、応えられなくて申し訳ないんですけどね。でも彼には〝男の子こうあるべし〟みたいな哲学を感じます。いつかきっと、いい出会いが訪れるという気がします」<br />　午前の陽光が作る自分の影を追いかけながら小道を降りて行く。日当たりとその擁壁の反射もあろう、ツメクサやスミレ草が小道に沿って繁茂している。気の早いミツバチが幾らか舞い飛び、そこだけ切り取ればどこかの楽園。<br />　ドタバタした足音に目を向けるとプレハブが２棟。ドタバタはその片方から。<br />「元気だねぇ」<br />　母は言ったが姫子は異なる感想を抱いた。大きなストレスから逃れたい。不満のぶちまけ先がなくて力の限り暴れている。<br />「ちょっと！<ruby>甚太郎<rt>じんたろう</rt></ruby>くん！」<br />　諫める大人の女性の声。<br />「あら、奥さん大変だわ。副住職さんの奥様で、食事の用意とか、今はひとりのはず」<br />　母が足を早め、応じて姫子も付いて行き、プレハブの引き戸を開ける。<br />「こんにち……」<br />　すっ飛んでくる黄色いボール。<br />　姫子は母の傍らから両手を伸ばし。<br />　真剣白羽取りの要領で飛んで来たボールをキャッチ。<br />　黄色いそれはテニスの硬球。当たってもケガはしないがそれなりに痛い。<br />　つかんだ彼女以外目撃した全員が驚いていた。目の前で危機を回避した母。投げた当人その甚太郎くん……であろう大きな男の子。彼が投げるのを止めようとしたか、手を伸ばした状態の割烹着姿の女性。その〝奥さん〟か。<br />　ストップモーションが掛かったようにまばたきもしない甚太郎くん、は、身長１５３の姫子より見上げるように大きい上、健康診断の度に『痩せなさい』と言われているであろうことは想像に難くない。春先だというのに半袖Ｔシャツ。ベストの様な形状のキモノ（ちゃんちゃんこ、という着衣を姫子は知らぬ）を羽織り、下は大人用体操ジャージ。<br />「危ないよ」<br />　姫子は言うと、テニスボールを両手でモミモミするようにして手を開き、おもちゃのバスに変えた。<br />　手品。魔法使いであるから容易の範疇。<br />「え？」<br />「え！」<br />　驚いたのは甚太郎くんと奥さん。<br />「バスは嫌い？」<br />　手をかざし、指をパチンと鳴らして飛行機。<br />「おー、なんかすげぇ」</p>
<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-0c126d.html">（つづく）</a></p>]]></content:encoded>


<dc:subject>小説</dc:subject>
<dc:subject>小説・魔法少女レムリアシリーズ</dc:subject>

<dc:creator>すのぴ</dc:creator>
<dc:date>2026-03-06T00:00:00+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-77d75e.html">
<title>【魔法少女レムリアシリーズ】トワイライト・マジシャン・ガール -05-</title>
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<description>←前へ・次へ→
　一方、飛行帆船の医療セットで顔写真を撮影し、データベースへ送っ...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-60f93c.html">←前へ</a>・<a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-e5b799.html">次へ→</a></p>
<p>　一方、飛行帆船の医療セットで顔写真を撮影し、データベースへ送った方達の身元捜索結果。<br />　震えるような文字列が書かれている。〝ご家族全員が亡くなられたとみられ、確認できる身内の方がおみえになりません〟。<br />　２１世紀も１０年過ぎた先進国日本をしてなんという規模の災害が起きたのであろうか。<br />　だが、涙に暮れても元には戻らない。今は、直近の震え傷つく心を救いに行きたい。<br />　ネコタレをどうにかなだめすかし、母と共に家を出て、道を左方へ。ここは斜面を造成した住宅街で、急坂に段々畑のように宅地が作られている。応じて見上げるようなコンクリートの擁壁はそこここにあり、小学校ＰＴＡは不安かろう。休校も宜なるかな。家の前にもコンクリの擁壁があってその上は児童公園だが、見る限りこの擁壁自体に亀裂等はない。<br />「ああ、公園ね。遊具が傾いていて当分使用禁止」<br />　とは母。この地は東京多摩地区と言うこともあって震度５弱に収まり、公園の地面デコボコの他、一部の家屋で落下や転倒、ガラスが割れる程度の被害で済んだという。<br />　突き当たりを左方へ向かい、坂を少し下りて今度は右折、この住宅街〝コーポランド〟西側末端へ向かう。急峻な下り斜面でぷっつり途切れたようになっており、その斜面ギリギリには木造二階屋。体操ジャージの見知った少年が玄関先でバットの素振り。<br />「<ruby>平沢<rt>ひらさわ</rt></ruby>君」<br />　姫子は声を掛けた。<br />　背の高い、坊主頭の少年は、素振りを止めて彼女を見、目を見開き、相好を崩した。<br />「相原さん……えっと、救助ボランティアに行ったって……あ、おばさま初めまして」<br />「ええそう。突然いなくなったのでクラスのみんなにはご心配とご迷惑を」<br />「そんなことない。みんな姫ちゃ……じゃない、相原さんの機動力すげーって。とりあえず無事な姿見れて良かった」<br />　彼の目が赤くなった。心配してくれていたと言うことか。<br />「お友達？」<br />　とは母。<br />「ええ同じクラス」<br />「いつも姫子がお世話になってます。ご心配どうもありがとう。ちょっと光龍寺さんへ行くのでここ失礼しますね」<br />　ここ、というのは、平沢家の垣根と、ここにも聳え立つコンクリート擁壁の間。<br />　平沢家の敷地向こう、下っている急斜面は、やはり段々畑構造で光龍寺の墓地になっている。その墓地と擁壁の間が急坂の小道になっていて、今いる平沢家の垣根の先へ繋がっている。<br />「あ、はい。どうぞ。今、トワイライトが大変みたい」<br />「そう聞いてお手伝いにと思って。え。平沢君知ってるの？」<br />「この距離だし男の図体必要なことあるから時々手伝ってる。今日も後で行くよ」<br />「そうなんだ。偉いね。じゃあ後でまたよろしくね」<br />「おう……いや、はい」</p>
<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-e5b799.html">（つづく）</a></p>]]></content:encoded>


<dc:subject>小説</dc:subject>
<dc:subject>小説・魔法少女レムリアシリーズ</dc:subject>

<dc:creator>すのぴ</dc:creator>
<dc:date>2026-03-05T00:00:00+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-60f93c.html">
<title>【魔法少女レムリアシリーズ】トワイライト・マジシャン・ガール -04-</title>
<link>https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-60f93c.html</link>
<description>←前へ・次へ→
２
　翌３月１５日は火曜日。平日であるが。　中学校は非常扉が歪ん...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-d344a1.html">←前へ</a>・<a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-77d75e.html">次へ→</a></p>
<p style="text-align: center;">２</p>
<p>　翌３月１５日は火曜日。平日であるが。<br />　中学校は非常扉が歪んで作動せず、空調装置の冷媒配管が損傷して暖房が使えない状態のため、休校。自習。小学校も登下校中の地震警戒で休校。<br />「ご飯よ」<br />　という母の声で起こされて午前８時。寝坊した、と思ったのであったが、夫候補の言った通り疲労が蓄積した結果であろう。ただ、でも。<br />　子どもを救うことライフワークにしているのに、怖がる子ども達放っておけるか。<br />　にゃぁ、とは一緒にベッドで寝ていたネコタレ。<br />「おはよ。また出かけるけどすぐ近くだから。おいで。一緒にご飯食べよ」<br />　パジャマに学校の体操ジャージを羽織ると、ネコタレは肩の上に乗る。地震の前よりちょっと軽い。<br />　ダイニングテーブルにはご飯と味噌汁、シャケの切り身と納豆。普通の和な朝食である。ネコタレはカリカリ。<br />　この３日間の食事は、飛行帆船の非常食、宮城県<ruby>気仙沼<rt>けせんぬま</rt></ruby>で船内備蓄〝そばの実〟からおばちゃん達が作ってくれた〝そばご飯〟。後はドライフルーツとビーフジャーキー。<br />「どうしたの？」<br />　食事に手を付けずじっと見つめる姫子に母が尋ねた。<br />「いえ、現地非常食だったので……」<br />「だからこそ、あなたはしっかり食べて。スタミナ切れではパフォーマンスが発揮できません」<br />「はい」<br />　納得すると食欲が爆発した。ご飯はお代わりして納豆に生卵を落として混ぜ、醤油を垂らして掻き込んだ。<br />　動脈血が満ち潮の如く身体の隅々へ流れて行き、血糖値ががんがん上がって行くのを意識する。温かく濃い煎茶で一息つく。<br />　身だしなみを整え、ブラウスにスラックス。姿見に映った年中日焼けのショートカット〝いつもの自分〟が戻る。</p>
<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/chatgpt-image-202631-17_01_42.png" target="_blank" rel="noopener"><img style="margin: 3px;" title="Chatgpt-image-202631-17_01_42" src="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/images/chatgpt-image-202631-17_01_42.png" alt="Chatgpt-image-202631-17_01_42" width="300" height="450" border="0" /></a></p>
<p>（茶坊主さんの元絵をChatGPTで展開）</p>
<p>　その間に母がお寺に電話をしてくれる。<br />「実にありがたいと。１０時半になったら一旦落ち着くのでおいで下さいと。一緒に行くわ」<br />「判りました」<br />　小一時間あるので可能な範囲で状況確認。こたつでノートパソコンを開き、メールを確認。受信中に衛星携帯電話でメッセージセンターにアクセス。連絡は合わせて１００に近く。小学校の屋上から救い出した子ども達、出産に立ち会ったお母さんと赤ちゃん、友人に頼まれて助けに行ったおばあちゃん。<br />　いずれも無事など経過を報告する内容。逆があってたまるか。私の魔法は魔女の願いを叶えるように作用するもんだ。</p>
<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-77d75e.html">（つづく）</a></p>]]></content:encoded>


<dc:subject>小説</dc:subject>
<dc:subject>小説・魔法少女レムリアシリーズ</dc:subject>

<dc:creator>すのぴ</dc:creator>
<dc:date>2026-03-04T00:00:00+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-d344a1.html">
<title>【魔法少女レムリアシリーズ】トワイライト・マジシャン・ガール -03-</title>
<link>https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-d344a1.html</link>
<description>←前へ・次へ→
　にゃぁ、と、か細く鳴いて、ネコタレは姫子を見、コタツの中、太も...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-0eab88.html">←前へ</a>・<a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-60f93c.html">次へ→</a></p>
<p>　にゃぁ、と、か細く鳴いて、ネコタレは姫子を見、コタツの中、太ももの上に出てきて丸くなった。涙ぐんで見えるのは気のせいか。<br />「ただいま。ごめんね何日も留守にして。いいよ。そこにいな。もう、怖くないよ。それで母さん何があったんですか」<br />　姫子はネコタレの全身をなで回しながら訊いた。あまり食べていないのかちょっと骨張っており身体も硬い。身を預けてくるので人間にするのと同じようにマッサージ。<br />「この向こうにお寺さんあるでしょ。<ruby>光龍寺<rt>こうりゅうじ</rt></ruby>さん」<br />「はい知ってます」<br />　そこは元々お年寄り向けに月に一度法話会を開催。それが転じてデイサービスとなり、更に共働き世帯のお子さんを放課後預かる学童保育〝トワイライトスクール〟を始めた。<br />「地震の後親御さんが戻ってこられないとか、部屋のタンスが倒れたりして家にいるのが怖いというお子さんがいてね。交代で様子見。それだけならいいけど地震の度に泣き出してしまう状態で」<br />「ああ。なるほど。見ましょうか私」<br />　それはずっとして来たことだし……と、姫子は腰を浮かせたが。<br />「え？今？とんでもない。今夜は今夜で別の方が当番で入っているから大丈夫。って言うか、あなたは少なくとも今夜はウチで寝て頂戴。その後は止めても無駄だから止めないけど、そんな顔して行ったら逆に心配されます。それにあなたが行くことを事前にお知らせしないといけないし。ネコタレのそばにいてやっても欲しいしさ」<br />　その通り、と言わんばかりににゃぁ。<br />　姫子は小さく笑った。<br />「判った判った。今夜はお前さんと一緒に寝よう」<br />　顎の下を撫でてやると目を細めて喉をゴロゴロ。<br />「って、馬鹿息子は何やってんだい。まさか本当に自分が先に風呂に入ったのかい？」<br />「いえ、あの、お母様多分……」<br />　姫子が苦笑したタイミングで、その馬鹿息子がリビングに入って来た。<br />「お風呂追い焚きして、君の布団に乾燥機も仕掛けてきた。風呂入って寝ちまえ。どうせ次はアレとか考えてるんだろうけど、とにかく一旦寝ろ。君は疲れすぎだ。誰か助けるにも君が壊れたらどうしようもない」<br />「はい、旦那様」<br />　姫子はネコタレを下ろして立ち上がった。その抜けたコタツ布団に学が入ろうとすると、ネコタレがにわかに毛を逆立てる。シャーッ！<br />「何でだよてめぇ」<br />「私がボロボロになってるのを学がいじめたと思ってるんだよ。あと、猫砂変えろと」<br />　姫子は言って去った。<br />「クソ、家に帰って最初の仕事はネコのクソか」</p>
<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-60f93c.html">（つづく）</a></p>]]></content:encoded>


<dc:subject>小説</dc:subject>
<dc:subject>小説・魔法少女レムリアシリーズ</dc:subject>

<dc:creator>すのぴ</dc:creator>
<dc:date>2026-03-03T00:00:00+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-0eab88.html">
<title>【魔法少女レムリアシリーズ】トワイライト・マジシャン・ガール -02-</title>
<link>https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-0eab88.html</link>
<description>←前へ・次へ→
　母の目から涙が溢れる。彼女姫子は原宿歩いていると『日焼けアイド...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/02/post-6083e4.html">←前へ</a>・<a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-d344a1.html">次へ→</a></p>
<p>　母の目から涙が溢れる。彼女姫子は原宿歩いていると『日焼けアイドルでデビューしないか？』とスカウトされる顔立ちをしているが、日本で生まれ育ったわけではない。生来の名はメディア・ボレアリス・アルフェラッツ（Media Borealis Alpheratz）という。アルプスの山懐、欧亜境界に位置する小国アルフェラッツの王女だ。同国は中世以来魔女の輩出で知られ、その魔法を持って国家間の仲裁や協定を取り仕切り、生業としてきた。すなわち、魔法の国のお姫様である。ただ、科学技術が発達し、伴って武器の威力が強化されると、もはや魔法による仲裁を求めるものではなく、王家は解体の方向。その過程で魔法を生かせと飛行船を有する団体から招聘され、魔女として有する術と、付帯するテレパシーを始めとする超常感覚的知覚一揃いと、孤児院等を手伝ううちに資格を取った看護師のテクニックを生かして救命活動をしている。学はその際救った青年、ということになるのだが、彼も飛行船に乗り組んで活動に参加するに至り、その家に彼女が住み込むことになった、という経緯になる。すなわち、〝姫子〟と名乗っているのは、本当に王女であるから。<br />「いえ、もっと救えた命があったと思うと、悔しい限りです。それよりお母様顔色が……寝てらっしゃらないのでは？」<br />　姫子は母の涙をハンカチで拭って尋ねた。その顔はやつれ、目の下に隈があり、白髪も増えたように見える。<br />「その理由は後で……と言っても聞かないねあなたは。お茶を淹れるからせめてうがい手洗いしてからリビングへいらっしゃい」<br />「はい……学、先にお風呂どうぞ」<br />　薄く笑みを浮かべた母に、姫子は小さく笑んで答えると、夫候補を玄関三和土にほったらかし、玄関脇の洗面所に寄って、小走りに廊下の奥方リビングへ向かった。<br />　さてこの家には〝ネコタレ〟という三毛猫がいて、姫子が住み込んでからベッタリであり、それは姫子が帰ってくるのを玄関先で待っているほど。しかし今は。<br />「そういえばネコタレは？」<br />　リビングはグレーのカーペットが敷かれ、コタツが設置されている。姫子はその布団をめくり、気付いた。<br />　コタツの中だ。<br />「地震の後殆どそこ。余程怖かったんでしょ。しょうがないから……」<br />　見ればネコトイレもエサ台も水飲みもコタツのそばに置いてある。都内でも都合５分間揺れたと言うし、その後も幾度となく震度３を超える揺れが続いている。人間ですら怖いのだ。それが何か判らぬペット達にとって理不尽な現象以外の何物でもあるまい。</p>
<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-d344a1.html">（つづく）</a></p>]]></content:encoded>


<dc:subject>小説</dc:subject>
<dc:subject>小説・魔法少女レムリアシリーズ</dc:subject>

<dc:creator>すのぴ</dc:creator>
<dc:date>2026-03-02T07:00:00+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/02/post-6083e4.html">
<title>【魔法少女レムリアシリーズ】トワイライト・マジシャン・ガール -01-</title>
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<description>←レムリアのお話一覧へ・次へ→
１
　２０１１年３月１１日。　彼女、相原姫子あい...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2016/06/post-624d.html">←レムリアのお話一覧へ</a>・<a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-0eab88.html">次へ→</a></p>
<p style="text-align: center;">１</p>
<p>　２０１１年３月１１日。<br />　彼女、<ruby>相原姫子<rt>あいはらひめこ</rt></ruby>らの通う市立<ruby>久保山<rt>くぼやま</rt></ruby>中学校は、〝お別れ遠足〟の日であり、２年生は千葉県<ruby>浦安<rt>うらやす</rt></ruby>にある日本一有名なアニメのテーマパークに行った。そこで東北地方太平洋沖地震、関連災害を称して東日本大震災に巻き込まれ、身動きが取れなくなった。ただ、彼女姫子だけは違った。施設の池に、それこそ著名なアニメのように空から降りてきた帆船に乗って、被災地へ向かったのだ。それは極秘の国際救助ボランティアの所有物であり、彼女姫子はそこでレムリア（Lemuria）と名乗って世界規模の救命活動をしていた。日本を襲った<a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2016/06/-000--1619.html">未曾有の事態に緊急出動</a>し、彼女を拾っていったのである。<br />　飛行帆船は活動中に飛行能力を失うが、水上航行能力と付帯設備、とりわけ医療機器の機能は維持できたため、そのまま太平洋岸の津波被災地を順次巡り、捜索やケガ人の応急処置を行いながら南下、週明け月曜１４日に海上自衛隊<ruby>横須賀<rt>よこすか</rt></ruby>基地へ収まった。〝空飛ぶ帆船〟であり、その動力機構は国際安全保障上の最高機密に属する内容を備えるのであるが、日本政府が軍事大国からその存在を匿った過去があり、自衛隊の基地に出入りすることが出来る。<br />「ただいま」<br />　姫子が同棲（！）先である相原家に、夫候補であるメガネの青年、<ruby>学<rt>まなぶ</rt></ruby>と共にたどり着いたのはその日の深夜２３時過ぎ。<br />「お帰り。無事で良かった……」<br />　顔も、着て行ったブラウス、スラックスも泥と油に汚れ、髪の毛バサバサで帰って来た姫子を、学の母は玄関マットに膝をついて迎えた。その髪に触れ、頬を両手で挟んでさすり、手指の打ち身や擦り傷を撫で、涙ながらに抱きしめた。<br />「疲れたでしょ……そして、何人も救助しただけでなく、お母様のご出産を手伝ったと。ありがとう……日本と日本の子ども達のためにありがとう。こんなに汚れて……傷だらけで……命がけだったんでしょう。あなたはあなたのご両親はもちろん、ウチの大事な娘。無事に帰ってきて良かった……」</p>
<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/03/post-0eab88.html">（つづく）</a></p>]]></content:encoded>


<dc:subject>小説</dc:subject>
<dc:subject>小説・魔法少女レムリアシリーズ</dc:subject>

<dc:creator>すのぴ</dc:creator>
<dc:date>2026-03-01T07:00:00+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/02/post-c319dc.html">
<title>【予告】激烈・レムリア推しを始めます</title>
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<description> 「虫愛ずる」は２月いっぱいで完結。でもって、３月１日から、２５年GW以降怒濤の...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p> 「虫愛ずる」は２月いっぱいで完結。でもって、３月１日から、２５年GW以降怒濤の勢いで書かせてくれた彼女の話を順次、毎日、更新します。ボケ倒しながら成長して行く魔法娘の姿をお楽しみ下さいませ。</p>
<p>2026/3/1スタート<br />魔法少女レムリアシリーズ<a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/02/post-6083e4.html">「トワイライトマジシャンガール」</a>（毎日昼12時更新）</p>
<p><img style="margin: 3px;" title="Chatgpt-image-2026227-15_18_11" src="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/images/chatgpt-image-2026227-15_18_11.png" alt="Chatgpt-image-2026227-15_18_11" width="300" height="300" border="0" /></p>
<p>これは以前に茶坊主さんに描いてもらったラフをチャッピーに「高解像度化」してもらったもの。エエ時代になったわ。</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>作者言伝</dc:subject>

<dc:creator>すのぴ</dc:creator>
<dc:date>2026-02-28T07:00:00+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/02/post-97bb09.html">
<title>【魔法少女レムリアシリーズ】虫愛づる姫と姫君 -30・終-</title>
<link>https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/02/post-97bb09.html</link>
<description>←前へ・レムリアのお話一覧へ→
　すると森本が溜息交じりに電話機のボタンを押して...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/02/post-1945d1.html">←前へ</a>・<a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2016/06/post-624d.html">レムリアのお話一覧へ→</a></p>
<p>　すると森本が溜息交じりに電話機のボタンを押して保留を解除した。<br />「あー……もしもし、お待たせしました。確かに、森宮のばらと、もう一人、我が校の生徒のようです。え？お礼……」<br />　地獄耳に物を言わすと、施設長が生徒手帳を届けると共に、子供達を守った二人に礼を言いに訪れたい。そして今度は二人を招いて現地の子供達に是非お礼をさせたい。<br />　と、電話の向こうがちょっと騒がしい。森宮さんともう一人シャベルの女の子ですよね、代わっていただいていいですか……。<br />　電話機奪い取るような音。<br />『もしもし、もしもし、昨日の刺されて応急処置受けた者です。<ruby>穴山<rt>あなやま</rt></ruby>と申します。やはりそうですよね。昨日は本当にありがとうございました。お陰様で命拾いしました。そんな時間にそんな場所に東京の生徒が来ているもんかって。でも私見ましたから、水晶の髪留めと、もうお一方は足が早くていらっしゃる。どうぞ、“クエーサー＆ブレーザー”のお二人に、うちの子たちからお礼をさせて下さい、虫取りの腕前見せて上げて下さい』<br />　穴山、さんはちょっと興奮気味か、声が大きく全部聞こえた。果たして森宮のばらはその水晶の髪ゴムを身につけているのであり。<br />　もう一方の俊足ぶりは知られた話。<br />　すると、校長が、森本から電話機を手にした。<br />「校長の<ruby>笹塚<rt>ささづか</rt></ruby>と申します。放課後から夕刻までに本校から５０キロ離れた貴校近傍にどう行って帰ったか皆目ですが、当該の二人であることは間違いないようです。遠いところではごさいますが、ご訪問ということでございましたら、はい、お待ち申し上げておりますので、ええ、是非に。はい。はい、それでは……いえいえこちらこそ確認に時間を要して長電話になってしまいまして。では午後ですね。お待ち申しております……失礼します」<br />　校長は、電話を、切った。<br />　ふうとため息をし、女子二人に目を向ける。なお、姫子は校長と過去話したことがあり、畏まるようなことはない。両の手を前で合わせてモデル立ち。この位の小細工は知ってる。<br />「本来は勝手に生徒だけで他県へ行ったこと、生徒手帳を落としたこと、問いただすべきなのだが、現地でスズメバチに襲われた施設の生徒さん達を助けたそうだね。お礼がてら生徒手帳を届けに来て下さると仰る。施設長の方は当市内の校長を歴任された後、私財で法人を設立され、子供達の独立支援に身を投じてらっしゃるところだ。そこで君らを叱り飛ばす訳にもいかんな」<br />　彼女姫子はニヤッと笑った。やるじゃん校長先生。<br />「すいませんトラブルメーカーで」<br />「なに、本校にとって名誉なことだ。ところで、クエーサーブレーザーって何かね？そんな天体を習った気がするが」<br />　姫子はホレホレとのばらを立たせ、互いの背中を合わせた。<br />「クエーサー・ボレアリスとブレーザー・メリディオナリス。星の冠悪を許さず。そこまでだ！チェックメイト！ですよ」<br />「それは何かね？」<br />「という、決め台詞のあるアニメのタイトルです。私たちがそんな風に見えたのでしょう。だったら、その思いに応えるまでです」<br />　森宮のばらが、その施設の一員になるのは、その２週間後のこと。<br />　<br />　虫愛づる姫と姫君／終</p>
<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2016/06/post-624d.html">→レムリアのお話一覧</a><br /><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2016/05/post-3877.html">→創作物語の館トップ</a></p>]]></content:encoded>


<dc:subject>小説</dc:subject>
<dc:subject>小説・魔法少女レムリアシリーズ</dc:subject>

<dc:creator>すのぴ</dc:creator>
<dc:date>2026-02-25T00:00:00+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/02/post-1945d1.html">
<title>【魔法少女レムリアシリーズ】虫愛づる姫と姫君 -29-</title>
<link>https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/02/post-1945d1.html</link>
<description>←前へ・次へ→
８
　翌朝。　彼女姫子は迎えに行こうかと提案したのであるが、平沢...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/02/post-36d083.html">←前へ</a>・<a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/02/post-97bb09.html">次へ→</a></p>
<p style="text-align: center;">８</p>
<p>　翌朝。<br />　彼女姫子は迎えに行こうかと提案したのであるが、平沢進が「オレが責任持って」と言ったので任せた。「姫ちゃんいつも<ruby>溝口<rt>みぞぐち</rt></ruby>さんと一緒に登校だろう？」それはそう。溝口<ruby>智恵美<rt>ちえみ</rt></ruby>は繊細な女の子だ。ただ、男女が揃って登校するのは憶測を呼んで厄介な事態になりがちなので少し気にした次第。「子供食堂の日はいろんな学年が一斉に学校に向かうから誰も気にしない」ならいいか。<br />　さて教室に到着すると平沢進はバッグだけ机に置いてある。そういえば朝の会（始業時ホームルームのこと）まで校庭をランニングと聞いた。そしてそれは森宮のばらも登校済みを意味しよう。<br />　と、思ったら。<br />「ああ、相原さん来てた」<br />　朝の会にはまだ時間があるが、担任奈良井が教室に来た。<br />「はい」<br />　何かありました？という質問を飲み込む。訊くだけ無駄。あったに決まってる。他にあるかい。<br />　手招きされるのでカバンを置いて教室を出る。背後から憶測のヒソヒソ話。<br />「あなた、山梨の……」<br />　奈良井は先立って早足で歩きながら、児童養護施設の名を口にした。様々な事情で親と暮らせない子供達が自立できるまで共同生活。<br />「行った？その、森宮さんと」<br />　姫子は、だいたい、状況を、察した。<br />　山梨のあの子たちと引率らしい女性は、施設の子であり職員なのだ。船に収容したあと、子供達が怖がってその場に居たくないというので、ハチに刺された職員さんに応急処置だけして、そのまま飛んで行って施設の駐車場に直送している。それは空飛ぶ船に助けられたという絵本のワンシーンのような結果なのだが、一期一会と思い催眠術で記憶を誤魔化すような真似はしないでおいた。奇蹟の船なんだし奇蹟でいい。<br />　で、まあ、森宮のばらの生徒手帳はそこに拾われた、ということだろう。<br />　果たして職員室に入ると困惑顔の森本があり、どころか小柄で頭髪の薄くなった校長に白髪頭の教頭まで顔を揃え、林立する男らに囲まれて森宮のばらが恐縮して座っている。<br />「姫ちゃん……ごめん」<br />　森宮のばらがありのまま喋ったとして頓狂なことであろう。<br />「その……相原さん、どういうことなんだね」<br />　電話の受話器を片手の森本。ねじねじケーブルで繋がった本体は〝保留中〟の赤ランプが点滅している。<br />「施設の子供達がハイキング中かな。ハチに襲われて困ってらしたので」<br />　ありのまま答える。森宮のばらの物言いと食い違うこと言うわけにも行かぬ。<br />「体調不良と聞いたのだが。山梨？全く判らないんだよ」<br />「先生もご存知の通り、普通に病院行くのは大変な状況なので、空中移動式の救命救急船に便乗しただけです。地震の時私が乗せてもらった奴ですよ」<br />　自分が地震（東北地方太平洋沖地震）の際、お別れ遠足抜け出して救助に参加していたのは教諭陣あまねく知るところ。どうやってとあまりにしつこいので救命飛行船とちょっとだけバラした。<br />「元いたボランティア団体の所有物なので融通が利きます」<br />　呼んだら１分で欧州から飛んできたことはさておき。</p>
<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/02/post-97bb09.html">(次回・最終回)</a></p>]]></content:encoded>


<dc:subject>小説</dc:subject>
<dc:subject>小説・魔法少女レムリアシリーズ</dc:subject>

<dc:creator>すのぴ</dc:creator>
<dc:date>2026-02-18T00:00:00+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/02/post-3d3f53.html">
<title>【妖精エウリーの小さなお話】異形・異郷にて（後）</title>
<link>https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/02/post-3d3f53.html</link>
<description>←前編・エウリーのお話一覧→
（後編）
　一面の大草原。風が吹き、遠く古代ギリシ...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/01/post-02f682.html">←前編</a>・<a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2017/10/post-39bc.html">エウリーのお話一覧→</a></p>
<p>（後編）</p>
<p>　一面の大草原。風が吹き、遠く古代ギリシャ様式の神殿が見えます。<br />「こ……あれ、喋れる」<br />　但し、喋れるというのは霊的な意思疎通そのもので、それがここでは標準であるから。すなわち。<br />「ここは」<br />「フェアリーランド。君のいた地上世界と天国の間。君の身の振り方についてガイア様に相談するから一緒においで」<br />　その神殿までひとっ飛び。受付の前に降り立つと、中から同じく妖精のミレイさんが目をまん丸にして身を乗り出してきました。<br />「あらディケちゃんどしたのその子」<br />　私の名前はエウリディケなのでディケちゃんです。１０００年生きててちゃん付け……まぁ、いいんですけど。<br />　事情の説明はテレパス一瞬。<br />「で、故郷に返していいのかしらと」<br />「その前に自分でエサ取れるの？その子」<br />「どうしてたの？」<br />　言葉のリレーで訊くと。<br />「え？もらうもんじゃないの？」<br />　これではいきなり野生に戻せません。<br />「ガイア様に取り次ぎを……」<br />「おられる。見えてらっしゃる。どうぞ謁見室へ」<br />「判りました」<br />　ガイア様。言わずと知れた大地の女神、地球の精霊。私たち妖精の使命は人間以外の生命の相談役、です。命に直接関わるので、その姿勢や意識はガイア様の意に沿うものでなくてはなりません。なので迷ったら相談なさいが鉄則。複雑な王宮通路をヘビと共に歩いて行くと、すれ違うみんながみんな振り向かずに居られないようで。<br />「不自然な命だね」<br />　悪口を言う方も。<br />「まぁ、この子のせいじゃないので」<br />「だから人間とは関わりたくない」<br />　気持ちは判るけどこの子に聞かせることじゃないでしょ。<br />「あの……」<br />「気にしなさんな」<br />　謁見室。拝跪して待っていると光が室内に満ちます。<br />「状況は見ておりました。その子をどうすればいいでしょう。ということですね」<br />　光がそう振動してそう聞こえます。<br />「はい。場合により私の手に有っても良いかと」<br />　有り体に言えば〝飼う〟ということです。生き餌の食べ方を教える必要があり、それは〝餌になる〟側の相談役でもある身として心苦しいのですが。<br />「元々住んでいたアフリカの森林に戻すのは難しいのですね？」<br />「待っていれば口先に運んでもらえる環境でしたので、自分で探して見つける、餌となる生き物自体の区別そのものも困難かと」<br />「なるほど。ではそのように彼を迎えてくれる所を探すのが適切ではないでしょうか。神の使いとして迎え、もてなす所はあるかと思います」<br />　示唆を頂きます。そのアフリカに暮らす人々、宗教上の理由から白いヘビを神聖視する先進国の人々。<br />　流れてきた悲しみがあります。飼っていた白いヘビが死んでしまったという病院。アスクレピオスの話を全部書くわけに行きませんが、ヘビは医学と救命活動のシンボルです。<br />「ここ、行きたい」<br />　言ったのは他ならぬ白蛇当人（人？）。<br />「何か感じた？」<br />「頼られるんじゃなく、必要とされてる。そんな気がする」<br />「そう」<br />「良いのではないですか？わたくしに異論はありません」<br />「はい、では」<br />　山奥の小さな病院に、白いヘビが迷い込んだ話が新聞の片隅に載るのは、それから数日後の話。</p>
<p>　異形、異郷にて／終</p>
<p>→<a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2017/10/post-39bc.html">エウリーのお話一覧へ</a><br />→<a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2016/05/post-3877.html">創作物語の館トップへ</a></p>]]></content:encoded>


<dc:subject>小説</dc:subject>
<dc:subject>小説・妖精エウリーシリーズ</dc:subject>

<dc:creator>すのぴ</dc:creator>
<dc:date>2026-02-14T12:00:00+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/02/post-36d083.html">
<title>【魔法少女レムリアシリーズ】虫愛づる姫と姫君 -28-</title>
<link>https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/02/post-36d083.html</link>
<description>←前へ・次へ→
　森宮のばらの足元に首の後ろを擦り付け、尻尾で触れる。「オレも友...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/02/post-f5a823.html">←前へ</a>・<a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/02/post-1945d1.html">次へ→</a></p>
<p>　森宮のばらの足元に首の後ろを擦り付け、尻尾で触れる。<br />「オレも友達だぞ忘れるなって」<br />「うん……そうだね……そうだね……」<br />　森宮のばらはしゃがんで涙ぐむ。ただそれは悲しい涙ではなく。ヒロスが顔を擦り寄せる。<br />「さ、行こう。ご飯作ってもらってるし……ヒロス、のばらちゃんならウチらに任せな」<br />　姫子は言い、のばらに手を伸ばした。<br />「うん」<br />　姫子らの自宅がある隣の（バスが通る方より造成は古い）住宅街に入る。自分の家を通り過ぎて住宅街を西端まで横切ると、末端崖上にある平沢宅に達する。彼宅庭先から歩行者しか通れない細道があり、コンクリート擁壁に沿って、墓地へ寺へと降りて行ける。墓地の向こう、トワイライトスクールに使っているプレハブに明かりが灯っており、片隅の厨房からは湯気が上がっている。この建屋は基本食事と一時預かりで、お泊まりは元宿坊を使っているという。<br />「これも私のために……本当に申し訳ない……」<br />「カレーだ」<br />　平沢進が鼻の穴を動かして言った。なお本人は森宮のばらを笑わせようとゴリラの真似をしたのであるが、当の森宮のばらは見ていなかったようだ。<br />「おーい、進君、姫ちゃん」<br />　プレハブの窓が開いてこちらに手を振る。副住職の奥さんである。<br />「すいません遅くなりました」<br />「大丈夫よ～二人も一緒に食べてって。おうちの方には連絡しといたから」<br />「はーい」<br />「ありがとうございます～」<br />　平沢宅に自転車を置かせてもらい、荷物を分担して輸送。一通り挨拶を済ませ、平沢進は食事の手伝いへ。二人は台車（荷物カート）を借りると、買い物をドサドサ載せて本堂を通り、阿弥陀様に一礼。元宿坊へ移動し準備。襖を開くと板張りに改装され、二段ベッドが２セット入った６畳間。これが２部屋あって、計８人が寄宿生活できる。森宮のばらがクローゼットに衣類を展開、その間に姫子が倉庫から寝具を持ち込む。<br />「二段ベッド使い放題。上？下？」<br />「どうせなら上」<br />「落ちないでね」<br />　済んだところで森宮のばらをベッド下段に座らせ、アパートのコンクリ床に座り込む等で出来たのであろう、昼以降の新しい傷跡に処置して行く。オキシドールを吹くと泡が沸き、脱脂綿で拭って絆創膏を貼り、昼に貼って剥がれたり汚れたりした奴も貼り替える。<br />　足音があり副住職の奥様。<br />「終わった？ご飯できたよ」<br />「はい」<br />　トワイライトの遊戯室は折りたたみのテーブルとパイプ椅子を並べて食堂に変身。既にカレーライスが盛り付け済み。<br />「約一名量が違うように思いますが……」<br />　カレー皿が二つに対し、大きなラーメン丼がひとつ。<br />「オレカレー丼にしてもらった。いただきま～す」<br />　平沢進がとぼけ顔。<br />「おばさまズルくないですか？これ」<br />　姫子が口を尖らせて副住職の奥様に訴えると。<br />「いいのよ。進君にはいつも手伝ってもらってるから」<br />　森宮のばらが口を開けてあははと笑っている。</p>
<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/02/post-1945d1.html">（つづく）</a></p>]]></content:encoded>


<dc:subject>小説</dc:subject>
<dc:subject>小説・魔法少女レムリアシリーズ</dc:subject>

<dc:creator>すのぴ</dc:creator>
<dc:date>2026-02-11T00:00:00+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/02/post-f5a823.html">
<title>【魔法少女レムリアシリーズ】虫愛づる姫と姫君 -27-</title>
<link>https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/02/post-f5a823.html</link>
<description>←前へ・次へ→
　終わったようで小走りで追いついてくる。上り坂に不適切な体格なの...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/01/post-5e8177.html">←前へ</a>・<a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/02/post-36d083.html">次へ→</a></p>
<p>　終わったようで小走りで追いついてくる。上り坂に不適切な体格なのでしんどそうだ。<br />「歩くの早いな……君たちは今日どこへ行ったのかね。彼に訊いても女の子同士だし放っておいた知らねえとしか言わないし」<br />「いえ別に、こう、ぐるーっと」<br />　姫子は答えた。これに吹き出したのが森宮のばら。<br />「ええ、はい。この辺を、ぐるっと」<br />　二人がこの辺と指差したのは地面。<br />　別にウソは言ってない。森本は眉根を寄せて。<br />「それは……どこかへ出かけたという意味ではないってことかね」<br />「繁華街やゲームセンター辺りを想像されてますか？こう、野山を徘徊するから傷だらけになるわけでして」<br />　二人は手足や顔の傷なり絆創膏をこれ見よがしに見せた。<br />「なるほど……」<br />　概ね事態の想像がついているであろう平沢が笑いを噛み殺している。<br />　坂の上はバスの終点折り返し場で、ここから住宅街が広がる。バス通りは緩くカーブして信号のある交差点に至り、スーパーと〝しまむら〟が向かい合う。<br />「先生は学校戻って書類を作る。こちらからも光龍寺さんにはお願いしたから万全だろう。で……買い物か？先生結局何も出来なかったから、ほれ」<br />　と、財布を緩めた森本から一万円札をもらう。<br />　森本と別れ、スーパーと、その〝しまむら〟で「女の子」が暮らして行くモノ最小限買い揃える。ただ、それでも不足が出たので姫子がクレジットカードで切った。<br />　自転車に戻ると、二人とも両手に買い物ビニール目一杯という有様に平沢進が目を丸くした。<br />「女の子って物いりなんだな」<br />　段ボールの空いてる部分に可能な限り押し込んで、更にその上にも積み上げてゴム紐を巻き付ける。前かごに積んで、ハンドルにぶら下げて。最早、自転車は荷車。遊歩道を手で押して歩いて行く。<br />「３日分のシャツとパンツをぐるぐる使えば事足りる殿方と違いましてデリケートですのよ」<br />　姫子は言った。それは夫候補が長期出張に向かう際に聞いた台詞。まぁ、似たような予想から渡された森本資金で不足は宜なるかな。<br />　聞いた森宮のばらがクスッと笑った。そしてハッとしたように目を伏せた。<br />「ごめんなさい私ったら……お金使わせてしまって……なのに……」<br />「それを気にするなら、いつか、あなたが、誰か困った人を助けてあげればいい話です。それより笑ってくれたの嬉しいよ。楽しいと思ってくれなきゃ友達である意味ないし」<br />　森宮のばらは立ち止まり、歩いていた姫子と平沢は気付いて止まって振り向いた。<br />「どしたの？」<br />「いいの？本当に」<br />「何が？」<br />「友達……って、あ」<br />　にゃぁと駆け寄る黒ネコ。ヒロスである。</p>
<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/02/post-36d083.html">（つづく）</a></p>]]></content:encoded>


<dc:subject>小説</dc:subject>
<dc:subject>小説・魔法少女レムリアシリーズ</dc:subject>

<dc:creator>すのぴ</dc:creator>
<dc:date>2026-02-04T00:00:00+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/01/post-02f682.html">
<title>【妖精エウリーの小さなお話】異形・異郷にて（前）</title>
<link>https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/01/post-02f682.html</link>
<description>←エウリーシリーズお話リスト・後編→
（前編）
　川沿い道をヘビが行く。　ヘビは...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2017/10/post-39bc.html">←エウリーシリーズお話リスト</a>・<a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/02/post-3d3f53.html">後編→</a></p>
<p>（前編）</p>
<p>　川沿い道をヘビが行く。<br />　ヘビはカエル類が大好物ですので、水辺にいること自体は不思議でも何でもありません。ただ。<br />〈ちょい待ち〉<br />　私は行き過ぎようとする白いヘビを呼び止めて手に取りました。<br />〈驚いた。なんで直接呼びかけられるんだ？〉<br />　意識に直接意思を届ける……私のしたことに〝彼〟は驚いたようです。意思のやりとりを人語で書いていますが、ヘビはもちろん人語を理解しません。そういう意味の意思のやりとり。要するにテレパシーです。<br />〈人間……〉<br />〈違うよ。妖精〉<br />　腕にくるくる身を絡め、怪訝な（に、見える）表情で私を見ます。近くに誰もいないので〝あるがまま〟の姿で私は川沿い公園にいますが、人間さんがいればどう思うでしょう。白い装束を纏う髪の長い女、に良く似た姿形をしていますが、背中にはカゲロウに近似した形の翅があります。で、腕に白蛇。<br />〈お前、日本のヘビじゃない上に妖精を知らない。ブリーディングか〉<br />　日本産のヘビで体色が白いのはいわゆるアルビノです。アオダイショウなどで稀に見られ、神の使いと崇められます。が。<br />　この子は元々白い種類。そして野生種であれば妖精の存在は遺伝子に入っていますので、忘れるくらい人工的に代を重ねた。<br />〈どこか目的地があるの？〉<br />　訳ではないようです。隙間があったからそこから出て、とりあえずいる場所を変えたいと思った。<br />　とはいえ外国のヘビが暮らせる環境ではないでしょうし、それはあってはならないこと。<br />〈どこから来たの〉<br />　頭部に額で触れ〝彼〟の記憶を逆行します。その筋の用語でサイコメトリ。２００メートルほどの所のアパート。<br />……アパートでヘビ？しかも有毒種もろともブリーディング？この時私はそれが人間の法的にアウトであることを疑うべきだったのでしょう。ただ、それよりは飼い主にエサをもらうべきだと考え、私は彼をマフラーのように首に掛けて左右に足らし。<br />　背中の翅で舞い上がります。<br />〈おお、なんかすごい〉<br />〈あんた持って住宅街歩き回れますかいな〉<br />　飛ぶのはいいのか？白昼上を見て歩いている人間さんはあまりいません。何なら昨今手のひらの画面をじっと見ていることが殆ど。もし見られたら？……見たことを忘れていただきます。妖精を見たことを記憶している人間さんはほとんどいませんよね。<br />　果たして件のアパートの上空……から、降りたいのですが、様子が変です。パトカーが止まっていて、人だかりがあり、大きなトングや衣装ケースのようなものを持った警察官がたくさん。<br />「無許可でヘビ飼って売ってたんだって」<br />「あらやだ」<br />　おばさん達の会話。<br />　やがて男性がひとり、両脇を私服警察官に抱えられて連れ出されます。まぁ、そういうことなのでしょう。<br />　そこへこの子もそうですと差し出すべきでしょうか。私がなぜこの子を首に巻いているか信じてもらえる説明が出来るでしょうか。翅は縮めて見えなくするように出来ますが。<br />〈あの……〉<br />「仕方ない、来なさい。リクラ・ラクラ・シャングリラ……」<br />　呪文。仮に見ている人がいれば、思う言葉はテレポーテーション。</p>
<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/02/post-3d3f53.html">（後編へ）</a></p>]]></content:encoded>


<dc:subject>小説</dc:subject>
<dc:subject>小説・妖精エウリーシリーズ</dc:subject>

<dc:creator>すのぴ</dc:creator>
<dc:date>2026-01-31T12:00:00+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/01/post-5e8177.html">
<title>【魔法少女レムリアシリーズ】虫愛づる姫と姫君 -26-</title>
<link>https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/01/post-5e8177.html</link>
<description>←前へ・次へ→
「衆生を救う仏に仕えている坊主として、困った人を、ましてや子供さ...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/01/post-445ad1.html">←前へ</a>・<a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/02/post-f5a823.html">次へ→</a></p>
<p>「衆生を救う仏に仕えている坊主として、困った人を、ましてや子供さんを救えない大人の坊主に価値はなし。だから安心して連れてこい。副住職はオレにそう言ってた」<br />「でも……一方的にお世話になるなんて……」<br />「『子ども食堂』もやってるんだよ。そこで働いてくれればいいってさ。調理配膳のほかに、小さい子供達の話し相手になること、新しい友達になること、かけがえのない価値があるんだ、って。オレさ、よく言われんだ『お前誰それの友達になってやれ』って。普通それやられた方はムカつくじゃんよ。大抵、好きで一人でいるんだし。でも、中には本当に一人にしちゃいけない奴って、いるんだよ。そういう時の友達って、無敵なんだよ。だからお寺の方針はよく判る。森宮さんがそういう無敵の友達になってやってくれれば」<br />　森宮のばらは途中から目を見開き、その瞳を揺るがせて彼の言葉を聞いていた。書くまでもあるまい。“逆の立場”の意味と重さを彼女は理解している。<br />　そして涙を拭い、こくん、と、頷いた。<br />　姫子は、森宮のばらの目の下に、ハンカチを添えた。<br />「じゃぁ、行こうか。少し身の回りの物買いそろえた方がいいね。のばらちゃん一緒に来て。上のスーパーに寄るから。進君はぶっちゃけ荷物持ち手伝ってもらっていい？」<br />　姫子は言った。<br />「いいぜ。先生携帯返す」<br />　平沢進は森宮のばらの段ボールをひょいと持ち上げた。<br />「あ」<br />「おいおい女の子の私物を勝手に触るもんじゃないよ」<br />「え？そうなの？……これ姫ちゃ……相原さんのチャリンコ荷台に括っていいか？」<br />「いいよ。荷台にゴム紐巻いてあるから」<br />「オーケー」<br />「あ、あの……」<br />「気にするな友達じゃねぇか……大きさの割に軽いなこれ」<br />　先だって歩き出す平沢進を森宮のばらが追いかけて階段を降りて行く。<br />　姫子はそれを確認すると、大人二人に向き直る。<br />「先生は福祉面の可能な対応をお願いします。必要に応じてお寺か、私の家の方で大人の対応は手伝います。不動産様には不躾に怒鳴ってすいませんでした」<br />　姫子はそれだけ言って、先行く二人を追った。<br />　階段を降りて、買うべき物を確認するため、平沢進には“回れ右”をさせ、段ボールの中身を確認する。果たして森宮のばらの「私物」は、乱雑に放り込まれた学用品と体操ジャージだけであった。私服はおろか寝間着も肌着もない。<br />「パジャマとかは？」<br />「持ってたけど……出て行く時に汚えって捨てたんじゃない？私が自分で洗濯してたし」<br />　極めて残酷な物言いだと思うが、森宮のばらが腹を括っており、サバサバした喋り方なので、ヘタな同情はやめておく。不動産屋氏と別れ、徒歩で来たという森本と共に学校へ向かい坂を上がって行く。沈黙が怖いので会話。トワイライトスクールと泊まりのシステム。スケジュールやら決まりごとやら。その間森本は彼女らとは距離を置き、あちこちに連絡。それなりの対応マニュアルがあるということだろう。</p>
<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/02/post-f5a823.html">（つづく）</a></p>]]></content:encoded>


<dc:subject>小説</dc:subject>
<dc:subject>小説・魔法少女レムリアシリーズ</dc:subject>

<dc:creator>すのぴ</dc:creator>
<dc:date>2026-01-28T12:00:00+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/01/post-445ad1.html">
<title>【魔法少女レムリアシリーズ】虫愛づる姫と姫君 -25-</title>
<link>https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/01/post-445ad1.html</link>
<description>←前へ・次へ→
　超能力な追跡が出来なくはない。とっ捕まえることは出来なくない。...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/01/post-66de24.html">←前へ</a>・<a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/01/post-5e8177.html">次へ→</a></p>
<p>　超能力な追跡が出来なくはない。とっ捕まえることは出来なくない。ただ。<br />「探してくれようとしてる？探しても無駄でしょ。向こうは清々したと思ってるわけだし、仮に見つかっても元に戻ることはないよ。別の追い出すか死にたくなる算段をするだけ。こっちこそスッキリ縁切れて根無し草。あんなのに怯えて暮らすより一人で生きた方が気楽。どのみちいつか抜け出そうと思ってたし。不動産屋さんすいませんでした。先生も……親と暮らせないとか、テレビで見たけど震災孤児とか預かる施設さえ見つけてもらえれば……」<br />　森宮のばらの目から、そう言いながら涙溢れる。心と裏腹な、そして目一杯の気丈な振る舞い。<br />　このままではこの娘は壊れてしまう。<br />「のばらちゃんウチにおいでよ」<br />　姫子が思わず言うと。<br />「だめ！」<br />　森宮のばらは強く拒否した。<br />「それはだめ。仮に今夜一晩は泊めてもらったとしてその後どうするの？金なし服なし穀潰しだよ私。今日一日だけであんなに、あんなに迷惑掛けたのに、もうこれ以上は……その……お友達だと思うから……お友達には……」<br />　唐突に段ボールを抱え、歩き出そうとする森宮のばらの行く手に立ったのは平沢進。<br />「森宮さんちょっと待ってくれ。俺ら何も迷惑だなんて思ってないぜ。それに心当たりがあるから……先生、携帯電話を貸してくれ」<br />「構わんが、どこに掛けるんだ？」<br />　森本は首から下げた携帯電話（スマートホンではない）のロックを解除して差し出した。<br />「<ruby>光龍寺<rt>こうりゅうじ</rt></ruby>。ウチの裏手のお寺さんです。そこでトワイライトスクールを運営しているのはご存じかと」<br />　電話番号をプッシュしながら話す。<br />「ああ、働いてる親御さんが帰るまで預かって、だな」<br />　姫子は気付いた。そう言えば。<br />「泊まりを始めたんですよ。親御さんに病気やなんかでどうにもならない時に備えて……地震の後整備しました……あ、進です。いつもお世話になっております。その……『どうにもならないこと』が僕の友達に発生しまして……あ、はい」<br />　森宮のばらは振り切って歩き出そうとする。平沢はその手首をヒョイと掴む。野球部少年の握力は華奢を極めた少女の全力の及ぶところではない。<br />「副住職。進です。……はい、女の子です」<br />『その子はそばにいるかね？その子にこの電話を聞こえるように出来るかね？』<br />　平沢進は携帯電話をハンズフリーモードにした。<br />「どうぞ」<br />『女の子さん。安心していらっしゃい。妻と待っているよ』<br />「あ……」<br />　森宮のばらが何か言う前に、電話は切れた。同時に、平沢進は手を離した。もう、森宮のばらは走り出したりしない。</p>
<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/01/post-5e8177.html">（つづく）</a></p>]]></content:encoded>


<dc:subject>小説</dc:subject>
<dc:subject>小説・魔法少女レムリアシリーズ</dc:subject>

<dc:creator>すのぴ</dc:creator>
<dc:date>2026-01-21T00:00:00+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/01/post-5d6390.html">
<title>アルゴ号とレムリアのこと</title>
<link>https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/01/post-5d6390.html</link>
<description>いや「虫愛づる姫」の更新は予定通りなんだけれども、毎日更新がパタッと終わったら何...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p>いや「虫愛づる姫」の更新は予定通りなんだけれども、毎日更新がパタッと終わったら何か間延び感があるから、後書き代わりに何か書くわ。</p>
<p>雑誌「ニュートン」で連載していた星座の話に一枚の絵がありました。ロレンツォ・コスタ 『アルゴー船』</p>
<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/argonauteschff_lorenzo_costa_w.jpg" target="_blank" rel="noopener"><img style="margin: 3px;" title="Argonauteschff_lorenzo_costa_w" src="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/images/argonauteschff_lorenzo_costa_w.jpg" alt="Argonauteschff_lorenzo_costa_w" width="300" height="251" border="0" /></a></p>
<p>……いい時代になったものでネットで検索するとすぐ出てきます。そのちょっと浮かんで見えるイメージは同じくニュートンの記事「反物質ロケットの未来」（だったと思う）の内容と結びつき、一つのシステムが誕生し「お話書きたい中枢」を刺激しました。<br />「超高速救助隊なんか、どや？」<br />コロンブスのサンタマリアに寄せた３枚マストの帆船で、しかしその帆は大きく広がるソーラセイル。駆動機関は人類が知りうる最速の原動機光子ロケット……。似合いの超兵器を持たせ、男達が敵と困難を銃器とパワーで破壊しながら世界をまたに掛け救って行く……熱いでしょ？でも書き始めようとしてすぐ困難に直面しました。火力差のゴリ押しだからあっという間に片付いてしまう。物事の羅列になってしまって感情を揺さぶってくれない。何か足りない？それともプロットに肉付けして行くタイプか……折に触れ書いてますがあたしゃプロット立てるタイプではありません。プロット＝あらすじを作って肉付けするくらいなら、そのまま書き始めます。ただ、ストーリーのイメージが先行すると書くのが追いつかないのでプロット形式を取るものもあります。が、そのプロットも進まない。んーこりゃ構造的な欠陥（不足）があるな。<br />「物語には女神が必要である」とは故・平井和正氏の至言だと思いますが、同時に「美少女に頼るのは負け」という意地もありました。<br />「私じゃダメですか」<br />作中彼女は招聘を受けて参加するわけですが、実のところ乗せろと言ってきたのは彼女です。そう「こんな女の子にしよう」と考えたわけではないのです。女の子を乗せようか、思った瞬間にそばにいて手を上げた、イメージとしてはそんな感じです。長銃を振り回すゴリマッチョと対極にある魔法娘。そして本部で見守る女神様……の予定だったセレネさんも乗りますか？喜んで。<br />２００２年に一旦完結を見ますがそこから現実世界はインターネットとそれをインフラとするコンピュータ・視聴覚端末の長足の進歩を見ます。するとそれなりに先端技術を乗せたあれやこれやが陳腐化しました。船のコンピュータはセレネさんの脳波拾って現地へ急行……これは最初からのパターンですが、人工知能として出来る内容が現実に追い越されました。<br />こりゃいかん。<br />で、２０２０年代の「出来ることと出来そうなこと」で組み直したがこの１５９回分、ということになります。おかげさんで（？）アルゴ号のコンピュータはお利口さんになったし、各種ガジェットも小型でスマートになりました。これならまぁ、向こう暫くは互して戦えるでしょう（何と？）。<br />この時１２歳だった魔法の国のお姫様は、現在１６歳の高校生になって……おっとっと、という所までは書き進んでいます。まぁ、ぼちぼち。</p>]]></content:encoded>


<dc:subject>作者言伝</dc:subject>

<dc:creator>すのぴ</dc:creator>
<dc:date>2026-01-17T12:00:00+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/01/post-66de24.html">
<title>【魔法少女レムリアシリーズ】虫愛づる姫と姫君 -24-</title>
<link>https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/01/post-66de24.html</link>
<description>←前へ・次へ→
　多摩川の堤防が見える所まで坂を下りると、右手に墓地の入り口があ...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/01/post-6c88a5.html">←前へ</a>・<a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/01/post-445ad1.html">次へ→</a></p>
<p>　多摩川の堤防が見える所まで坂を下りると、右手に墓地の入り口があり、大きなその募集看板が見える。そして、看板の向こう側、１つだけ廊下の明かりが灯る二階建てのアパート。その二階部分に人影が複数。恰幅は森本でスカートは森宮のばらで、スーツの男性？<br />　階段下には白い軽自動車が止めてあり、ドアには不動産屋の広告と電話番号。管理会社か。<br />　近づくと軽は到着して程なくのようでまだボンネットが温かい。幽霊、と森宮のばらが自虐したアパートは「古びた」という表現が使え、鉄製の外階段は赤さびが目立ち、歩くとグラグラ揺れ、照明に蜘蛛の巣が白く光る。<br />　階段を派手にカンコン足音立てて上がって行ったせいか、目線が二人を待ち構えていた。<br />　投げ置かれたような段ボール、その傍に座り込み肩を震わせて泣きじゃくる森宮のばら。<br />「あんたがた！のばらちゃんに何をした！」<br />　彼女姫子は怒鳴った。それは小柄な外見と似つかぬ度肝を抜くような大音声であり、墓石並ぶ急斜面でこだまのように反響して広がった。<br />　ただし、それはブラフである。自分が彼女の絶対味方であるという意思表明に過ぎない。<br />　驚愕の丸い目３人。涙を止めた森宮のばら。困惑の森本と、同じく困惑しているスーツの男性。<br />「あ、相原さん落ち着いて。ちゃんと話すから。その生徒手帳なんだが……」<br />「いいよ先生……相原さんは隠し立てなんか要らない」<br />　森宮のばらはぼそっと言った。泣きはらしたのかしゃくり上げるような声。<br />「母親に捨てられた」<br />「は……」<br />　瞠目する姫子の前に森宮のばらはメモを差し出した。走り書き。<br />『出て行くならこのキタネエのぜんぶもって行け』<br />「帰ったら、カギが合わなくて、先生に頼んで不動産屋さん来てもらって……そしたら転居したって」<br />　そのスーツの男性であろう。彼女が勢い余ってギロリと睨み上げると。<br />「転居先を、とのことなんですが、何せ契約者様お一人の契約で、個人情報ですので身分証明が必要でして……」<br />　気圧されたように引きつった笑みを浮かべて言う。<br />「私が担任だと言ってもダメだと言うんだ……君も、その平沢君も持ってないということは、無かったんだな？」<br />　姫子は歯がみした。彼女が生徒手帳を落とした責任は連れ出した自分にあろう。それは探すとして。<br />「他の手段はダメなんですか？住民票とか」<br />「いいよ」<br />　森宮のばらは再びぼそっと。<br />「いいよ相原さん。わたし、戸籍無いはずだから。だから保険証もないんだし……３時までに帰って部屋中掃除して食事の準備。それが置いてやる条件って言われてたの。破ったの私だし……」<br />　ネグレクト（neglect）：保護者としての責任放棄。見れば交換されたカギはピカピカ輝き、しかし古典的なシリンダー錠であって、森本に見せた“おまじない”で開けることは可能であろう。だが、段ボールは彼女の少ない私物を恐らく“全て”押し込まれたと見え、室内は空っぽの公算が高い。</p>
<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/01/post-445ad1.html">（つづく）</a></p>]]></content:encoded>


<dc:subject>小説</dc:subject>
<dc:subject>小説・魔法少女レムリアシリーズ</dc:subject>

<dc:creator>すのぴ</dc:creator>
<dc:date>2026-01-14T12:00:00+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/01/-028--263b.html">
<title>魔法の姫君とはんてんの騎士（アルゴ・ムーンライト・プロジェクト第２部） -159・終-</title>
<link>https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/01/-028--263b.html</link>
<description>←前へ・レムリアのお話一覧→
「ストップ」言われて心臓マッサージを一旦停止。レム...</description>
<content:encoded><![CDATA[<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/01/-027--ecac.html">←前へ</a>・<a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2016/06/post-624d.html">レムリアのお話一覧→</a></p>
<p>「ストップ」<br />言われて心臓マッサージを一旦停止。レムリアが人工呼吸。<br />「どうしました……あ」<br />　ナースコールで駆けつけたのは小柄な看護師。先ほどの看護師ではないが、事態は瞭然。<br />「吐血しました。ドクターをお願いします。喫煙したようです。ＣＰＲ（心肺蘇生）はできますので手配願います」<br />　レムリアは血塗れの顔で状態を報告した。看護師は数回頷き、腰につけている院内ＰＨＳ電話機に手を伸ばした（ＰＨＳは一般向け簡易携帯としては２０１０年までに殆ど姿を消したが、企業の内線電話向けとしては引き続き利用されている）。<br />「すぐ戻ります」<br />　看護師はひとこ言うと、一旦その場から走って消えた。<br />　程なくして別の看護師とストレッチャーを持って来る。<br />「学！」<br />「はいよ」<br />　看護師らも加わり、老男性をせーので抱え上げ、ストレッチャに移す。<br />「手伝います。私もナースです」<br />　レムリアは血を拭うこともせず、ストレッチャーの下にあったＡＥＤを見つけて中を開けた。<br />　看護師のＰＨＳ電話機が鳴る。<br />「はい、判りました。今ＡＥＤを……すぐ行きます」<br />　看護師が応じ、電話を戻す。<br />「<ruby>手術<rt>オペ</rt></ruby>室へ行きます。じゃあ悪いけど一緒に」<br />「もちろん。学、お母様のほうお願い」<br />　レムリアは言うと、看護師らと共に、ストレッチャーを押して風のように去った。<br />　相原はその後ろ姿を見送ると、口の端に薄笑みを浮かべた。<br />「あの……おじいさんは……」<br />　夫人が心配そうに相原を見上げる。<br />「大丈夫です。ちょっと出血したようです」<br />　相原は膝小僧をすりむいたかのように軽く言った。<br />「でも」<br />　ベッドは血の海であり、一部したたり落ちるほど。<br />「大丈夫、彼女……医療奉仕活動やってましてね。世界中で沢山の人々を助けてます。自分も同じように肺に骨が刺さりましたがこのように。彼女のおかげです。待って下さいね。今後の対応について看護師に連絡を取り……ああ」<br />　相原は言うと、自分が座っていた椅子を夫人に勧めた。そこへ、連絡を受けたのだろう、先の愉快な看護師が小走りで到着。<br />「あれ？<ruby>坂口<rt>さかぐち</rt></ruby>さ……」<br />　夫人が所定の位置にいないためか、見回す。<br />「こっちです。大丈夫です。落ち着いてらっしゃいます。ベッドの交換を……」<br />　看護師は夫人が移ったことに気づき、表情を緩める。<br />「オーケイ。手配する……もう一度洗濯だねそれ」<br />「ですかね。で、お母様どうしましょう。説明を受けられたいと思うんだけど」<br />　相原の言葉に、看護師は小気味よいとばかり、口の端に笑み一つ。<br />「ご案内しますのでこちらへ」<br />　看護師は夫人を伴って立ち、出入り口で立ち止まると、相原を振り返る。<br />「彼女は？」<br />「もちろん旦那さんと一緒に。来るのを待つ娘じゃないっす」<br />「やれやれ……入院が伸びるぞ。鬼だね」<br />「いや、魔女の本領かと」</p>
<p>　アルゴ・ムーンライト・プロジェクト／第２部～魔法の姫君とはんてんの騎士～　完<br />（アルゴ・ムーンライト・プロジェクト・終）</p>
<p><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2026/01/post-5d6390.html">→あとがきのようなもの</a><br /><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2016/06/post-624d.html">→レムリアのお話一覧</a><br /><a href="https://fly-up-fairy.cocolog-nifty.com/story/2016/05/post-3877.html">→創作物語の館トップへ</a></p>]]></content:encoded>


<dc:subject>小説</dc:subject>
<dc:subject>小説・魔法少女レムリアシリーズ</dc:subject>

<dc:creator>すのぴ</dc:creator>
<dc:date>2026-01-09T00:00:00+09:00</dc:date>
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